Wonderful Wonder World Wiki
Advertisement

粗くまいていた包帯ほどき
傷の具合を確かめていく
不器用ながら みにくいものは
トランクにつめて転がしていた

たくらみごとはうまくいかない
平和な世界夢にみたよ
下手なうそほどつめこみやすい
真面目にやるほどしくじるもの

身から落ちたサビの始末
せくほどこぼれていく
座りこむ場所もない

空は暗く人は動く
誰もが他人顔
知らない人 顔のない街
通り過ぎた

道路に寝転び両手をひろげ
体くし刺す雨を見てる
指の先から溶け出していく
下水に流れて消えればいい

いくら待っても消せはしない
古びた落し物 手を伸ばし空をきる

家の中からこちら見てる
誰かを見返した
入り込もうと思わなくても
ドアを叩く

外にいるのに叩かれている
雨音 ノックの音
こちらうかがう瞳をえぐり
埋めてしまおう
さみしくやさしい

そんな目で見ないでくれ
傷口ひらいていく

<poem>

<poem>

Advertisement